お客様は神様か?

『お客様は神様です』
上記の文句を聞いてあなたならどう思っただろうか。『その通りだ』と同意するだろうか、それとも『ふざけるな!』と感じるだろうか。少なくとも仕事漬けの人間ならば後者を選択する筈だ。自分もその文句を生み出した人を呪い殺したい気分だ…って既に死んでるか(^^;ちなみに本来の意味は、三波春夫が言い出した言葉で、舞台から客席を見るとお客様の力に自然に神を見る事に由来しているそうだ。したがって客に徹底的に奉仕するという意味合いはない。それがいつの間にか意味がすり替えられ、世間に広まってしまったのだろう。
客はあくまでも客であって、それ以上でもそれ以下でもない。もしも客が神ならば、客側もそれ相応の品格を持つべきだ。おそらく三波春夫の生きていた時代には客側にも品位のある人間が多かったものと思われる。しかしその言葉だけが一人歩きし、更に戦後からの欧米化が加速化された結果、クレーマーとかモンスターとかの人種を産み出しているのが現在ではないか。
などと通勤中にふと考えてしまいました。