民文連公演「第三回 民謡の祭典」(8/16)

五反田ゆうぽうとにて。自分は13時の部を鑑賞。

  • OP〜民文連舞踊団「ソーラン節」
  • 民謡東西歌競べ
    • 前半

(東組)
石川喜代美「本荘追分
伊庭末雄「甲州よさこい
藤田周次郎「秋田酒屋唄」
山本謙司「ワイハ節」
小沢千月「川越舟唄」
(西組)
田中祥子「球磨の六調子」 
菊池恵子「佐賀万歳くずし」
国村千鳥「どっさり節」
相原ひろ子「宇和島さんさ」
藤みち子「伊勢音頭」

    • 民文連舞踊団「津軽”遊(正確にはさんずい)”」
    • 後半

(西組)
吾妻栄二郎「久住高原」
江村貞一「音戸の舟唄」
藤堂輝明「田原坂
早坂光枝「男なら」
大塚文雄「黒田節」
(東組)
高橋キヨ子「三崎甚句」
鈴木正夫「北方二遍返し」
鎌田英一「松前三下り」
斉藤京子「岡本新内」
原田直之「お立ち酒」

    • 民文連舞踊団「雪の山中」
    • 民文連舞踊団「阿波踊り
  • 全員〜フィナーレ「しあわせ音頭」

<伴奏>
三味線:藤本ひで(王へんに秀)丈、藤本秀禎
津軽三味線:澤田勝秋
尺八・笛:米谷幸太、米谷和修
鳴物:荒井ふみ子、田辺三花
はやし詞:西田美和

<司会>
津田喬、根本美希

<踊り>
民文連舞踊団

(以上敬称略)


当日鑑賞した感想でも。


例年通り見応えのある素晴らしい公演でした。
出演者の唄も申し分ないし、民文連の華麗な踊りには相変わらず目を見張るものがあります。
ただ唯一残念なところは、今年の公演から若手民謡歌手の出演コーナーがなくなった事です。今後この舞台に出演する事がステータスになるかもしれないだけに、是非とも復活を検討していただきたいところです。


公演の中で特に印象に残ったものを。


国村千鳥さんの唄った「どっさり節」は隠岐の薫りを感じさせるものがありました。「どっさり節」は隠岐民謡の中でも難易度の高い唄。それを悠々と丁寧に唄うところはさすがに隠岐の歌姫と言われるだけの事はあります。三味線(藤本さん)もあんな難曲をよく頑張って弾いたと思います。


藤堂輝明さんの「田原坂」は詩吟浪曲入り。まさに田原坂での戦いの情景が思い浮かびそうな歌詞で泣けてきますね。特に詩吟浪曲部分のところは戦場で斃れた一兵卒の無念さが伝わってきて、目頭が熱くなるくらい心揺さぶられました。これで民文連の踊りがついたら絶対に泣くね。


斉藤京子さんの「岡本新内」は初めて生で聴きましたが、しなやかにしっとりと唄い上げて実に素晴らしかったです。


ちなみに東西唄競べの結果は、13時の部では東軍の勝利でした。