NHK総合「それいけ民謡うた祭り」(11/11放送)

大分県豊後大野市にて。

最初は若手民謡歌手の競演。
江島ちあき「宇目の唄げんか」
星野勇人「久住高原の唄」

続けて豊後大野市に伝わる郷土芸能「ひょうたん祭り」ひょうたん祭りとはひょうたん様と呼ばれる神様に扮した人が片方で10kgもある草鞋を履いて練り歩いてお神酒を振る舞う祭りで、毎年12月第1日曜日に行われる。

更には九州の祭りの唄が続く。
須賀道子「博多どんたく」踊り:英右近社中
田中祥子「牛深ハイヤ節」踊り:民文連若竹
博多どんたくは面白い歌詞にしゃもじ踊りが唄に花を添える。牛深ハイヤ節は熊本出身の田中祥子さんの唄に民文連若竹のダイナミックで繊細な踊りが素晴らしい。

また地元大分県の民謡に戻る。
鶴崎おどり保存会「鶴崎踊り〜猿丸太夫・左衛門」唄の特徴は上品な猿丸太夫に賑やかな左衛門。この曲も胡弓が登場するが、越中おわら節と異なり訴えるような音色ではなく隠し味として使われているのが特徴。
曽我了子まてつき唄」
地元大分県に伝わる作業唄。仕事に対する悲喜こもごもの思いが伝わってよかった。
tink tink(宮城梓・三浦真弥)「谷茶前節」
沖縄県の代表的な民謡を若手民謡歌手グループが唄う。唄からは若々しさが伝わっていた。
藤堂輝明「関の鯛釣り唄」
大分県でお馴染みの民謡を藤堂輝明さんが朗々と唄い上げる。

フィナーレは出演者全員による「北九州炭坑節」
(曲目部分は敬称略)

大分県を中心に九州民謡を採り上げていて見応えのある内容だったと思う。構成もしっかりしていたし、人選も良かったと思う。

最後に番組についていつも思っている事を一言だけ言わせてほしい。今回は唄い継がれている民謡が比較的多い九州地方だったが、民謡が少ない地区(特に東海・関西・山陽あたり)の内容も考えた方がいいぞ。人気のある東北ものでお茶を濁す真似は避けてほしい。